涙・抑えられなかった事

先日の京都造形芸術大での
展示なんです。
僕自身も、この学校の卒業。
僕は建築・インテリアを
学んだ訳ですが、脱線し
今は照明デザイナーですね。

同級生の特に男共は、
知ってる限りほとんどが
建築に関わっています。
その同級生の建築家が、
来てくれました。Facebook
でつながりました。

そのFacebookで少し聞いて
いたのですが、その彼が杖を
つきながら、不自由な体で
会いに来てくれたのでした。

この学校は瓜生山という
斜面にへばりつくように
校舎が建てられていまして
どこに行くにも階段は
避けられない。大変だった
ろうな…申し訳ない。

建築家として三十代で独立も
すぐに脳梗塞になり、
きき腕の右半身麻痺+失語症。
リハビリに三年間かかったとの事。
当然その間は収入無し。
壮絶なリハビリは想像にかたくない。
失語症はほぼ改善し、立てる様には
なったけど右半身は回復せず
全ての機能を左にチェンジ
して、建築家として再起動。

今はパソコン+マウスで図面描く
こと多いけど、パソコンすら
やっぱり両手で使う事前提で
作られているし、当然スケッチ
その他・手で描かなくては
ならないことあるはずで、
シフトは相当苦労したはずだ。

不自由にはなったけど、
それが故に気づかされる事
多く、福祉施設の設計にも
活かされてるから、
わからんもんだ・と
笑顔で言った。

その右手に握手した。温かい。
杖をつきながら帰る、
彼の後ろ姿・かっこいい。
ずっと見てた。涙が出た。
基本・人の生き死にの時しか
泣かないって決めてるんだけど。
あの後ろ姿・絶対忘れ無い。

彼は自分に打ち勝っている。
僕も
(自分に)負けたく無いと強く思った。





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